
こういった疑問に答えます。
新築で住宅ローンを組んでから、外構工事の見積もりを見てあまりの高さに驚いて、工事を諦めようとしている人も多いのではないでしょうか。
新築を建てるときは、外構工事はどうしても後回しになってしまって「気づいたら費用がない」「予算を組んでいなかった」という人は少なくありません。
結論から先に言うと「新築外構費用がないがないなら、住宅ローンと併用でローンを検討をするのもありです。
入居したあとから外構工事を検討する場合でも、月々の支払に負担をかけずにローンを組むこともできます。
そこで今回は、新築時に外構工事業者の選定に、16社の見積もりとプラン比較のある私が「新築外構費用がない!工事をやらないデメリット」「新築外構これだけはやっておきたい工事」などを紹介します。
この記事を読めば、新築外構の工事費用がなくても「なんとか工事できるかもしれない」「外構費用を確保する方法が見つかった」など、外構費用がなくて工事ができないといった悩みが解消されます。
結論から言うと、この記事で伝えたいことは3つ。
この記事で伝えたいこと
- 新築の外構費用がないときは住宅ローンと併用できるローンを検討するのもあり。
- 新築外構ではプライバシーの確保や駐車場設置、雑草対策は最低限しておくべき。
- 外構工事を厳選する、シンプル外構にする、外構専門店に直接依頼、相見積もりなどをすることで費用を抑えることが可能。
順番に解説しますが、外構工事費用がないときの対処法を知りたい人は最後までお読みください。
1.新築外構費用がない!工事をやらないデメリット
新築外構で費用がないとなると、工事をやらない選択をする人もいると思います。そのような選択をするとどうなるのか、外構工事をやらない主なデメリットを3つ紹介します。
外構工事をやらないデメリット
敷地が土のままで家や車などが汚れる
新築で外構工事をやらないと家や車などさまざまな箇所が汚れて、掃除やメンテナンスが大変です。外構工事を行わないことは、アプローチ部分も駐車場も土がむき出しになったままということ。
晴れている日でも砂やほこりが舞い上がり、雨の日には泥や砂で車や玄関が汚れます。外壁も砂ぼこりで汚れやすくなり、メンテナンス費用がかさみます。

目隠しがなくプライバシーが確保できない
場所にも寄りますが、フェンスや門扉がないと目隠しになるものがなくて、プライバシーの確保ができません。
とくに家の前が交通量の多い道路であれば、玄関を開けるたびに家の中が丸見えになってしまいます。

リビングやキッチンなども間取りによっては外からの視線が気になりますね。カーテンや窓で防犯対策やプライバシーを確保する方法もありますが、フェンスや目隠しの設置は非常に重要です。

雑草が生えてメンテナンスが大変
一番やっかいなのは、雑草が生えてきて対策にお金がかかることです。雑草を生えたままにしておくと、地面に日が当たらなくてジメジメした環境になるため、ダンゴ虫やムカデ、ミミズなどが増えてしまいます。
抜いても抜いても、次々に生えてくる雑草は、除草剤をまけば簡単かもしれませんが、小さなお子さんやペットがいるとためらってしまう人も多いものです。

生い茂る雑草を定期的に抜くのは非常に大変です。メンテナンスに時間と労力がかかって外構工事をしなかったことを後悔する人は少なくありません。

2.新築外構これだけはやっておきたい工事3選
新築外構をやらないデメリットが分かったところで、次に、これだけはやっておきたい主な工事を3つ紹介します。
最低限やっておきたい外構工事
駐車場と土間コンクリート
駐車場部分は土間コンクリートにしてカーポートは設置したいものです。カーポートがあれば、車は汚れにくいですし、あとは雪国では毎朝の雪かきを考えれば必須ですよね。駐車場を確保してカーポートを設置すれば日々の使い勝手はグンと向上します。
土間コンクリートは見映えがいいうえ、雨の日でも車や靴が汚れにくくおすすめです。耐久性もあるので、一度施工すればメンテナンスの必要がほとんどありません。

使い勝手を考えれば土間コンクリートがよいですが、費用重視なら、砂利時期にする方法もあります。ただ、やはり雨の日には水はけによっては水たまりができて歩きにくかったり、車のタイヤが傷つきやすかったりはしますよね。

雑草対策
毎日住む家だからこそ雑草対策は欠かせません。玄関前や駐車場付近に雑草が生い茂っていると、見映えがよくないばかりか虫の大量発生につながります。
定番の雑草対策は防草シートと砂利敷きで、リーズナブルなうえに施工期間も2~3日と短めです。防草シートとは、その名のとおり雑草の繁殖を防いでくれるシートのことで、庭に敷くことで日光を遮る役割があります。

防草シートは、10平米(約6畳)で19,000〜25,000円ほど。砂利敷きも業者に頼むと30,000円くらいは見ておきたいところです。
他にも雑草対策は土間コンクリートにする方法もあり、見た目がスッキリでメンテナンスがしやすくなります。ただし初期費用が高く、1平米8,600〜11,400円するので、庭が広い場合すべてを施工するのは現実的ではありません。

アプローチづくり
新築外構では、玄関前のアプローチ部分の舗装も非常に大切です。アプローチがないと、土の上を歩くことになるので、雨の日は水たまりができて靴が泥だらけになってしまいます。とくに水はけの悪い場所だと、よりアプローチの舗装が必要になってきます。
アプローチ部分には、最低でもポストやインターフォンは設置したいものです。欲をいえば宅配ボックスを設置すれば、荷物の受け取りがラクになると思います。
表札は、個人情報の関係で作らない人も増えています。ですが、誤って郵便物が届くのを避けるためには設置するのがおすすめです。

3.外構工事費用を抑える方法

外構工事費用を抑える方法
外構工事費用を抑える方法を4つ紹介します。
本当に必要な外構工事を厳選する
新築外構の費用を抑えるためには、自身の家に何が必要なのか、工事を厳選することがとても大事です。外構工事は費用をかけようと思えば無限にプランが広がります。
たとえば、フェンスを設置する際は、上から地面まで覆うのではなく、必要な高さだけに設置する。幅も全体に設置するのではなく、一部だけにするという工夫で費用を抑えることが可能です。品質を下げると結局はメンテナンス費用がかかってしまうので、設置範囲で調整するのがおすすめです。

シンプルな外構プランにする
理想を追求するとあれもこれもとなってしまい、形やデザインが複雑なものになりがちです。趣向を凝らした機能性の高いものも、生活していると「使いづらい」「あっという間に壊れた」「案外使わない機能だった」となるケースが少なくありません。
複雑で機能性の高いエクステリアはシンプルな外構に比べて費用が高くなりがちです。
シンプル外構の例
- オープンやセミオープンのカーポート
- 一部だけ土間コンクリートにする
- フェンスは設けず、窓に目隠しになるアイテムを設置する
- ウッドデッキは作らない
- インターフォンは必要最小限の機能を選ぶ
予算と照らし合わせながら具体的な要望を伝えれば、最適なプランを提案してもらえるはずです。

外構業者へ直依頼する
外構工事はハウスメーカーや工務店をとおさずに、専門業者に依頼する人も多いです。ハウスメーカーや工務店の外構工事は、施工を下請けの業者に発注するので、中間マージンが3〜5割ほど発生します。
工事と関係しない費用が発生するため「プランの割には高い」「これだけしか工事できないの」というケースも多いです。
直接依頼のメリット
- 魅力的な外構デザインにできる
- 要望が叶いやすい
- 中間マージンが節約できる
外構業者に直接相談すると、費用を抑えつつバリエーション豊富な工事が叶いやすいです。

そのようなときは「建物金額に外構工事の値引き分が上乗せされている」「極端に安い下請け会社に発注している」この2点の可能性が高いです。外構工事は、けっして安い買い物ではなく、ハウスメーカーや工務店だと300万円以上超えるのもめずらしくありません。

相見積もりをとって費用とプランを比較する
新築外構をできるだけ安く、気に入った業者に依頼したいというときは、相見積もりが基本です。建築会社や業者によって得意な工事・製品のメーカーが違うので、それぞれ特徴も費用も大きく変わってきます。
たとえば手作業だと金額が高くなる工事が、機材を持っている業者に依頼すれば費用を抑えられることもあるわけです。

ハウスメーカーでは、25%前後が平均的な利益率です。大手になればなるほど人件費やCM広告費なども大きくかかるので、さらに利益が取られます。
利益が数パーセント違うだけで、10万円も費用が変わることがあるので、新築外構でも相見積もりを取らないと損をすることも多いのです。

4.新築外構で予算を確保する方法
新築外構の予算がないときにどうしたらいいのか、ここでは予算を確保して要望を少しでも叶えられる方法を2つ紹介します。
外構費用を確保する方法
分割で外構工事する
「新築外構の予算がない」もしくは「足りないとき」は、建物と外構を切り離して考えることも一つです。
新築の打ち合わせは、建物だけでなく、カーテンや家具なども決めなければならず、あれもこれもとなり過ぎて、結局どうでもよくなるケースが少なくありません。
そのため、外構工事でも無駄なエクステリアを選んでしまったり、高額なプランとなってしまったりすることも多々あります。

一度冷静になってから考えれば、もしかすると費用を抑えた理想的な外構プランが見つかるかもしれません。

分割支払いやローンを組む
案外知られていませんが、住宅ローンを組んだあとに、外構工事を別途発注して、分割支払いや住宅ローンとの併用ができます。
住宅ローンと併用することで、追加で新築外構の工事を行うことができるのです。まとまった手持ち金もないし、月々の支払いに制限があるけれど、早く外構工事をしたい人でも、諦める必要がありません。
新築外構の予算が足りないときは、最低限の工事にしたり、製品のグレードを下げる方法もありますが、分割支払いや住宅ローンと併用してローンを組むことでも工事をするのも一つなのです。

まとめ:新築の外構費用がないときは住宅ローンと併用できるローンを検討するのもあり。

こういった疑問に答えました。
ここまでの内容をざっくりとまとめると、
この記事のまとめ
- 新築の外構費用がないときは住宅ローンと併用できるローンを検討するのもあり。
- 新築外構ではプライバシーの確保や駐車場設置、雑草対策は最低限しておくべき。
- 外構工事を厳選する、シンプル外構にする、外構専門店に直接依頼、相見積もりなどをすることで費用を抑えることが可能。
この記事は以上です。