ハウスメーカーと工務店の違いは？メリット・デメリットを徹底比較！

 

 

こういった疑問に答えます。

 

注文住宅で家づくりを考えている人が情報収集していると、ハウスメーカーと工務店の違いに疑問を持つ人は多いと思います。

 

家づくりの基本は会社選びで決まるといっても過言ではなく、ハウスメーカーと工務店どちらにするかは土地探しに続いて非常に重要です。とはいえ、何を決め手に会社を選んだらいいのか分からないものです。

 

結論からいうと、ハウスメーカーと工務店にはいくつかの明確な違いがあり、それぞれメリット・デメリットがあるので、それを把握したうえで検討すれば自身の向き・不向きが理解できます。

 

ですので、ただやみくもに展示場をまわって情報収集しても、混乱するばかりです。まずはハウスメーカーと工務店の違いを知りどちらに決めるかが、新築の計画がスムーズにいくポイントになります。

 

そこで今回は、実際にハウスメーカーと工務店を徹底比較をして、要望どおりの注文住宅を建てた私が「ハウスメーカーと工務店の違い」「ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリット」「信頼できる会社の見つけ方」などを紹介します。

 

この記事を読めば、ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリットが把握でき「自分たちにはどちらに向いているのか」会社選びで迷わなくなります。

 

 

結論から言うと、この記事で伝えたいことは3つ。

 

 

 

順番に解説しますが、ハウスメーカーと工務店の明確な違いが分からず会社選びに困っている方は、最後までお読みください。

 

1.ハウスメーカーと工務店の違いは？7つの視点から徹底比較

 

ハウスメーカーも工務店も注文住宅を請け負うとき、間取りや外観などの設計プランを提案してくれる点では同じです。では一体、ハウスメーカーと工務店の違いはどこにあるのか、ここでは7つの視点から徹底比較してみます。

 

 

建築コスト

 

ハウスメーカーは工務店よりも建築コストが高くなりがちです。全国展開しており、テレビCMも大々的に流れているハウスメーカーは、広告宣伝費や人件費件が多額にかかります。

 

また、展示場の維持費やオリジナルブランドの研究開発費なども発生するため、見積もりに上乗せされて費用が高くなるのが特徴です。

 

ローコスト住宅以外は、とくに大手になればなるほど施工費用は高くなる傾向があります。

 

 

ブランドイメージ

 

ブランドイメージが強いのは工務店よりもハウスメーカーだといえます。各ハウスメーカーはオリジナルブランドを掲げており、他にはない性能をアピールしている会社も少なくありません。

 

工法や品質、接客やアフターサービスも統一されているイメージもあります。「〇〇ハウスなら断熱性が高く間違いない」「〇〇会社は耐震補強に力を入れている会社」「大手だから安心」などブランド力でハウスメーカーに決める人も多いはずです。

 

一方、工務店はブランドイメージではなく「細部にまでこだわった家づくり」と「親身な対応」に定評があります。

 

 

対応エリア

 

ハウスメーカーは各地に支店や営業所があり、全国どこでも対応できます。地域ごとにモデルハウスを公開しているので、全国どこにいても見学が可能です。

 

一方工務店は、基本的に地元で営業活動をしており、対応エリアが限られている場合がほとんどです。

 

中には県外に出向いて営業している工務店もありますが、ハウスメーカーのように「どこでも対応します」というわけにはいきません。実家を建てた会社で家を建てたいと思っても、県外に住んでいると叶わないケースも多々あります。

 

 

施工品質

 

施工品質が均一なのはハウスメーカーのほうです。ハウスメーカーは基本的に工場で建築資材の加工をし、現場で組み立てるのが一般的となっています。

 

一方、工務店は現場で建築資材の加工をするケースが多いため、どうしても施工品質が一定にならないのが特徴です。そのため工務店に依頼する際は、公式サイトやSNSなどで、実績や口コミ、評判などを調べてから検討する必要があります。

 

 

プランの自由度

 

プランの自由度はハウスメーカーより工務店のほうがあります。ハウスメーカーは注文住宅で自由設計とはいうものの、オリジナルな規格品になりがちです。

 

あらかじめ用意されたプランの中から選ぶことが多く、年代ごとに流行ったスタイル・デザイン・機能性を提案される傾向があります。そのため、規格外の注文住宅を希望すると、施工費用が高くなりがちです。

 

一方、工務店は、オリジナリティあふれるこだわりの家を建てるのが得意です。ハウスメーカーに比べて希望の間取りや設備をプランに取り入れてもらいやすいといえます。

 

ただし、得意分野が各工務店で異なるため、デザインや間取り含めて施工例をチェックしておくことが必要です。

 

 

倒産リスク

 

倒産リスクが低いのは、全国に拠点を持ち幅広いエリアに対応するハウスメーカーです。一方、地元の企業である工務店は、小規模から中規模の会社がほとんどで、倒産リスクはハウスメーカーに比べて高いといえます。

 

たとえば、土地が決まりプランにも納得し契約して、いざ工事に着手するときになって会社が倒産することもまれにあります。

 

工事がストップしているのにお金が戻ってこない、という現実はなかなか受け入れられないですよね。これは最悪なパターンですが、倒産のリスクが潜んでいることは懸念しなければなりません。

 

 

アフターサービス

 

ハウスメーカーはアフターサービスが手厚く、水回り10年、防水10年、長期優良など、さまざまな保証も付いています。一方、工務店は相談すると親身に対応してくれますが、アフターサービスや保証が手薄になっている会社も少なくありません。

 

建物は、5年、10年、15年と年数が経つにつれてメンテナンスが必要になります。給湯器の故障、壁紙の剥がれ、蛇口からの水漏れなど、築年数が経つにつれ住まいの悩みがでてくるものです。

 

そのため、リフォームにも力を入れている会社を選ぶと、長く安心して暮らせます。ハウスメーカーは保証が充実しているうえに、定期点検にも力も入れているのが特徴。一方の工務店は、連絡をすればすぐに駆けつけてくれる点が安心です。

 

 

2.ハウスメーカーのメリット・デメリット

 

ここではハウスメーカーのメリット・デメリットをお伝えします。

 

 

 

 

デメリット①坪単価が高くなりがち

 

ローコスト住宅専門メーカーを除き、基本的にハウスメーカーは坪単価が高くなりがちです。とくに大手になればなるほど新築の坪単価が高い傾向があり、それは以下の5つの理由が挙げられます。

 

 

上記の費用が上乗せされ、坪単価は70〜90万円が相場です。近年は部材の値段が高騰していることで、坪単価が100万円もするハウスメーカーもあります。

 

 

デメリット②要望が伝わりにくい傾向がある

 

ハウスメーカーは新築の施工に関わる部署が「営業」「設計」「現場管理」と大きく3つに分かれおり、それぞれが上手く連携していないと施主の要望が伝わりにくい傾向があります。

 

ほかにも年に何回か社内移動があったり、県外に転勤したりすることもあるため、建物が完成するまでにメンバーが変わってしまうことも少なくありません。

 

そうなると「施主が今までの担当者に伝えていた内容が、新しい営業マンに伝わっていない」という不備も起きやすくなります。

 

 

デメリット③プランの自由度が低め

 

ハウスメーカーは注文住宅とはいえ自社設計・自社施工のため、規格の範囲内でのプラン提案になりがちです。施主が細かな希望を伝えても叶わないことが多く、オリジナリティーのある家づくりは得意ではありません。

 

工務店なら土地に合わせて自分の要望を最大限に活かした設計プランができ、そこに合わせてサッシや窓などを選んでいけます。ハウスメーカーも工務店と同じように自由度の高いプランができると思って依頼すると後悔します。

 

 

 

 

メリット①全国に支店があり対応エリアが広い

 

ハウスメーカーは全国規模で展開しているため、どの地域に住んでいても相談できます。展示場も複数構えている会社も多く、デザインやコンセプトの違った建物の見学が可能です。

 

建売の完成内覧会なども頻繁に行われており、実際に一般の方が購入した家を気軽に見学できるのも魅力です。

 

 

メリット②保証やアフターメンテンナンスが安心

 

ハウスメーカーはサービスが一貫しており、保証やアフターサービスも手厚いです。新築は建物が完成してたら終わりなのではなく、そこからが担当者との長い付き合いがはじまります。

 

定期点検が行わたり、住まいのアドバイザーが訪問活動を行ったりもするため、メンテナンス相談窓口に迷うことがありません。白蟻工事や防水工事などの保証期間が切れたら、きちんとお知らせしてくれるので、施主としては安心ですよね。

 

 

メリット③工期が短い

 

ハウスメーカーの建物は規格品で工場で施工して現場で組み立てるため、工期が短いです。一般的には3〜4ヵ月ほどで、早い場合は2ヵ月で完成するケースもあります。

 

「大量生産」「大量供給」を可能にすべく、建材の調達から、生産、設計、施工までの一通りの流れがすべてシステム化されています。デザインや間取り、設備などがほぼ決まっているため、設計期間の短縮が叶うわけです。

 

 

 

 

 

3.工務店のメリット・デメリット

 

ここでは工務店のメリット・デメリットを紹介します。

 

 

 

 

デメリット①工期が長くなりがち

 

工務店はゼロから設計プランを考え、現場で職人さんが資材の加工を行うため、工期は4～6ヵ月と長くなりがちです。施主の要望に沿った住宅を一から手作業で進めていくため、どうしても工期は長くなってしまう傾向があります。

 

工期にゆとりのある人は、丁寧な仕事をしてくれる工務店は満足度が高いと思います。ただ工務店によって工期にバラつきがあるので、複数の会社を比較して自分の状況に合う工務店を見つけることが大切です。

 

 

デメリット②メンテンナンス費用がかかる

 

工務店は選ぶ材料や施工の質が、ハウスメーカーに比べてやや劣ることがあります。設備や建材は一般的なグレードのものを選んでいることが多いため、品質の高いオリジナル商材を取りそろえているハウスメーカーに比べてメンテナンス費用がかかるのが難点です。

 

たとえば、外壁や屋根など工務店グレードの中で少し強度の高い材料を選んだとしても、ハウスメーカーのように「塗装が15年以上必要ない」というわけにはいきません。

 

屋根や壁が5年を過ぎた頃から汚れてきたり、剥がれてきたりする可能性があり、塗装する時期がハウスメーカーに比べて早まる可能性があります。

 

 

デメリット③品質が一定ではない

 

現場で多くの加工を行う工務店は、工場で生産して現場で組み立てるだけのハウスメーカーと違い、品質がバラつきがちです。大工さんやその他職人さんの腕次第で、仕上がりが左右する傾向があります。

 

工務店は一つひとつ手作りなので、ハウスメーカーのような仕上がりを均一にするのが難しいのです。ただ手作りだからこそ、施主の要望に沿ったプランを設計することができ、自由度の高い家づくりができるといえます。

 

 

 

 

メリット①コストパフォーマンスが高い

 

工務店の坪単価はハウスメーカーに比べて6〜7割ほど安く、費用を抑えた建物が建てられます。自社で契約をとって、施工・管理・アフターサービスなどすべて自ら行い一貫しているため、仲介手数料や紹介料などがかからないからです。

 

展示場も設けていない会社もあり、維持費や広告宣伝費など施工と関係ない費用が上乗せされることがありません。

 

 

メリット②こだわりの家づくりができる

 

オリジナリティーのあるこだわりの家づくりができるのも、工務店の魅力です。施工の規定が少なく、ハウスメーカーよりも使用する建材や設備選びも幅広く選べます。

 

たとえば、ハウスメーカーの窓は大きさが形が一定で画一的なのに対し、工務店は位置や大きさを変えられ多様性が出せます。ただ、工務店はデザイン力や技術力にバラつきがあるので、自分の好みをイメージしたら希望を実現してくれそうな工務店を選ぶことが必要です。

 

 

メリット③地域密着型で親身な対応が期待できる

 

工務店は、地域密着型で対応が柔軟な点も魅力の一つです。地元で悪い評判がたったらサービス存続の危機に陥ってしまうので、地域の信頼が欠かせません。

 

そのため、打ち合わせや工事中はもちろん、アフターサービスまで親身に対応してくれる傾向があります。リフォームにも対応している工務店なら、なにか不具合があったら迅速に対応してくれるはずです。

 

 

 

 

4.ハウスメーカーと工務店どっち？会社選びのポイント

 

ここまでハウスメーカーと工務店、結局はどちらを選んだらいいのか、会社選びのポイントを3つ紹介します。

 

 

展示場に行く前に希望条件を整理する

 

会社を選ぶ際は、展示場に行く前に自分たちの希望条件を整理することが大切です。どのような暮らしを叶えたいのか、重視するポイントなども含め、優先順位を洗い出しておくと会社選びがしやすくなります。

 

また、資金計画は何よりも大事で、手持ち金はどれくらい残したいのか、月々の支払いの限度額などもイメージしてみると、どこの建築会社に頼むか見えてくるはずです。

 

注意したいのは、希望を整理する前に展示場めぐりをすることです。動くことは大事ですが、頭の中が整理できてないままさまざまな会社から提案を受けると、混乱するばかりか時間と労力のムダになってしまいます。

 

 

結局は営業担当者の人柄・スキル

 

建設会社を選ぶとき、結局は営業担当者の人柄やスキルで選ぶ人も非常に多いです。展示場をフラッと訪れたら、決めるはずではなかった家を購入することになったという人もめずらしくありません。

 

新築する際は、打ち合わせから工事中だけでなく、完成してからも営業担当者との付き合いが長くなります。だからこそ、営業担当者の人柄や態度、建物の知識などに惹かれて、会社を選ぶ人が多いようです。

 

 

一括見積もりサイトを利用する

 

家づくりの成功の決め手となる重要な建設会社選びでは、一括見積もりサイトを利用するのが便利です。私も新築する際、外構業者選びで複数のサイトを利用して、費用も仕上がりも満足できた業者に出会うことができました。

 

一括見積もりサイトを利用すると、以下のようなメリットがあります。

 

 

 

一括見積もりサイトは登録はもちろん、会社を紹介や成約したときなども、紹介手数料や利用料などが一切かかりません。サイトによっては専門のアドバイザーが在籍していていたり、匿名で見積もりをもらえたりと気軽に利用できます。

 

 

まとめ：ハウスメーカーと工務店どちらにするか迷ったらまずは優先順位を明確にしよう

 

 

こういった疑問に答えました。

 

ここまでの内容をざっくりとまとめると、

 

 

 

この記事は以上です。