
こういった疑問にお答えします。
新築する際、ハウスメーカーに予算どおりの見積もりとプランを出してもらったら「この程度の仕上がりにしかならないの」と思う人も多いと思います。
結論からお伝えすると、ハウスメーカーの外構は品質と関係ない中間マージンが取られるため「仕上がりのわりには高い」ということがよく起こります。
私も外構工事の業者選びをする際に外部の外構業者16社に相見積もりを依頼して、ハウスメーカーの見積より60万円以上も安くなった経験があります。仕上がりも満足しており、複数の業者を比較してから外構工事の契約を結んで本当によかったと思っています。
そこで今回は「ハウスメーカーの外構の実態」「ハウスメーカーの外構が高い理由」「ハウスメーカーの外構が安いときの理由」などを紹介します。
この記事を読めばハウスメーカーの外構が「こういう理由で高かったんだなあ」ということが分かり、価格も品質も要望に叶った業者の見つけ方が理解できます。
結論から言うと、この記事で伝えたいことは3つ。
こんな方におすすめ
- ハウスメーカーの外構は中間マージンと諸経費の上乗せで専門業者に比べて2~3割高くなる。
- ハウスメーカーの外構が安いときは、新築費用に上乗せされている可能性がある。
- 費用も工事内容も納得のいく業者を見つけるためには、施工内容を厳選し工事の相場を知ってから業者探しをすると失敗が少ない。
1.ハウスメーカーの外構は高い?実態を解説
ハウスメーカーの外構は高いといわれていますが、私も実際にそう感じた一人です。
新築した際に、ハウスメーカーから外構の見積もりをもらったのですが、正直「高いな、もっと安くならないかな」とずっと考えていました。
そこでハウスメーカー以外でも安くておしゃれな外構業者を探すために一括見積もりサイトを利用して、複数の業者を比較しました。

他社見積もりで60万円もの値引きに成功
私は気に入った外構業者を探すために16社から見積もりを取って、当初の予算よりも60万円もの値引きに成功しています。
業者比較をせずにハウスメーカーに外構工事を依頼していたら、費用が高い割には仕上がりはそこそこという結果に終わっていたと思います。
私が外構業者探しで行ったことはハウスメーカーからもらったプランやデザインと同じ内容で複数の業者に外構の提案と見積もりを依頼したこと。その中で、担当者の説明が一番わかりやすく要望に近いプランを提案してくれた外構業者に決めました。
外構工事は、提案の内容が同じなのに業者によって数十万も料金が違ってくることも多いです。場合によっては100万円以上差がでてくることもあり、びっくりします。

金額に大きな差が出てくるのは、業者によって材料や施工方法、利益率が異なるからです。たとえば、A社は手作業で行う工事を、B社では重機を使うという違いがあるのはめずらしくありません。手作業だとどうしても重機で行う作業に比べて費用は大幅に高くなります。
提案される材料も、ハウスメーカーによっておすすめのメーカーやこだわりが異なるので、高いものを提案されれば当然ながら費用は高くなりがちです。

ハウスメーカーの値引事情
ハウスメーカーで高い費用をかけて新築したのだから「外構工事はサービスしてもらえないのだろうか」と考える人もいると思います。
実際にハウスメーカーでは、外構を値引きしてくれたり、サービス工事にしてくれたりする会社もあるようです。
しかしよく考えてみると、おしゃれで品質がよくさらに機能性も高いとなれば、費用が高くなるのは当然です。それを値引きしてもらったり、サービス工事してもらったりすれば、質がグンと下がる可能性が高まります。
また、見積もりの内容は担当者が簡単に操作できてしまうので、値引きやサービス工事と説明しながらも、新築の費用に上乗せされることもあるかもしれません。

だからこそ、ハウスメーカーの「安くしますよ」「サービスしておきます」といった外構工事のからくりには注意が必要です。

2.ハウスメーカーの外構が高い理由
ハウスメーカーの外構がなぜ高くなるのか、理由を3つ紹介します。
ハウスメーカーの外構が高い理由
外構工事のすべてを下請けの業者に任せている
ハウスメーカーは基本的にデザインやプラン、施工などはすべて下請け会社に任せます。自社施工ではないため中間マージンや紹介料が発生し、外構業者と直契約するよりも2〜3割は高くなるのがハウスメーカ外構の構造です。
実際、ハウスメーカーの外構工事を検討した人からは、以下のような声が挙がっています。
ハウスメーカー以外の業者にお願いしました。
というのも、建てたハウスメーカーは外構を委託しており、営業からうちで頼むと引き渡しまでに外構は終わらせることができるが、仲介料がかかるので3割高いと言われたからです。
外構も数百万なので3割は大きい。引用:ヤフー知恵袋より
ハウスメーカーで家を建てるのですが、外構をハウスメーカーを通して頼むか直接自分たちで業者に頼むかを悩んでいます。
ほぼ同じデザインで見積もりをしてもらったのですが、ハウスメーカーの方がかなり高い価格になっています。カーポートなどの価格は同じものでも倍ほどの値段です。
引用:ヤフー知恵袋より
注文住宅の外構について。
今のところハウスメーカーに施工を依頼していますが、正直高いです。
ハウスメーカー以外に施工してもらう方がコストダウンになるでしょうか?仕上がりなどはやはり差がでるのでしょうか?
引用:ヤフー知恵袋より
つまりハウスメーカ構造的に、品質や工事とは関係のない料金が発生することで、直接業者と契約するよりも外構費用が高くなってしまうわけです。

諸経費が上乗せされる
ハウスメーカーは、諸経費と呼ばれる会社経費が10〜15%上乗せされます。ハウスメーカーによって現場管理費や一般管理費など名称はさまざまです。
とくに大手になればなるほど人件費が多くかかるので、より大きな額の諸経費が上乗せされます。
具体的には、見積もりの小計(工事費用一式)に10〜15%かかってくるのが一般的です。つまり、工事の大小にかかわらず、同じ割合で会社経費がかかってきます。
「見積もり金額が異常に高いな」と思ったら、諸経費欄をチェックしてみてください。

デザインにこだわりすぎる
ハウスメーカーによっては外構にこだわりすぎて費用が高くなってしまうケースもあります。
外構は「おしゃれでこだわりのある庭にしたい」「門扉や偏すもデザイン性や機能性を重視したい」という人ばかりではありません。費用をなるべく抑えて、ある程度おしゃれならよいという人も少なくないと思います。
しかし、ハウスメーカーによっては、建物と合わせて外構にもこだわっている会社があるのも事実です。デザインや品質にこだわれば当然費用も高くなり、予算をはるかにオーバーした見積もりを提示されるケースがあります。

3.ハウスメーカーの外構が安いときの理由
ハウスメーカーの外構が高いと思ったら、意外と安いときもあります。よくあるのが、ハウスメーカーの外構が高いと思って、他の会社に見積もりを持っていたら、同じかむしろ安かったというパターンです。
ハウスメーカーの外構がなぜ安かったのか、その考えられる理由を3つ紹介します。
ハウスメーカーの外構が安いときの理由
値引き分を建物の金額に上乗せされている
外構工事の費用を大幅に安くしてもらったり、一部をサービスしてもらったりするときは、建物の費用に上乗せされている可能性があります。
ハウスメーカーは、最低限の利益率(値引きの最低ライン)が決まっているので、高額値引きはできないはずなのです。
そのような背景がある中「外構を申し込んでいただいたら値引きします」といわれると、どこかで調整をして利益を確保しているとしか考えられません。

水回りや改装工事は、複数箇所をまとめて工事すると職人さんの手間が省けて工事費用を安くできますが、外構工事は建築とは別のひとつの独立した分野です。

品質を下げている可能性がある
ハウスメーカーの外構が安いときは、品質を下げている可能性も考えられます。新築でよくある話ですが、建物は素晴らしいのに外構はイマイチということです。
ハウスメーカーは建物のプロであっても外構のプロではないので、外構に力を入れていない会社も少なくありません。
ただ、品質の善し悪しは、プランを見せてもらっても一般の人が判断するのは難しいのです。だからこそ、複数の会社を比較して、親身に対応してくれる業者を探すことがもっとも大事です。

安く請け負ってくれる職人を選んでいる
ハウスメーカーの外構が安いときは、職人の質を下げているケースもあります。安く請け負ってくれる職人に、さらに値引き交渉して金額を下げてもらっている可能性あります。
たとえば、腕のいい職員は人気があり、数ヶ月先までうまっていることもめずらしくないですが、すぐに工事をしてもらえるときは要注意です。そのためハウスメーカーと打ち合わせする際は、プランや料金だけでなく工期も確認しておく必要があります。

4.ハウスメーカーの外構が高いときの解決策!
外構費用をできるだけ安く仕上がりもおしゃれにしたい、という人も多いと思います。
とはいえ外構業者を自分で一から探すのは大変です。どのようなことに注視して業者選びをしたらいいのか、ここでは外構専門業者に直接依頼して失敗しない方法を3つ紹介します。
外構業者3社以上から相見積もりをとる
ハウスメーカーの費用が高い場合は、3社以上に相見積もりを取って比較するとコストダウンに成功することが多いです。2社だけだと極端に提案内容や金額が違った場合、適切な判断ができず外構工事が失敗で終わってしまう確率が高くなります。
また、金額やプラン内容が要望に近いことはもちろんのこと、担当者との相性が何よりも重視すべきポイントでもあります。
しっかりとヒアリングしてくれて自分が気付かない潜在的なアドバイスまでしてくれる担当者に出会えることが外構工事の成功のカギです。だからこそ、複数の業者を比較してから業者選定することが大事なのです。

施工内容を厳選する
外構工事は、施工内容を厳選することで費用を抑えることができます。どこでコストを削ったらいいのか分からなくなるのは、必要な工事を把握できていないからです。
希望する外構工事の一例
道路から玄関が丸見えなので、塀やフェンスだけは設置したい。
ポストは設置したいが表札はいらないかな。
駐車場はコンクリートは高いから砂利と天然芝を組み合わせようかな。
このように、プライバシーや機能性、デザイン性など、何を重視したいかによって必要な工事が見えてきます。

希望する外構工事の費用の相場を知っておく
希望する外構工事の費用相場を知っておくことも重要です。費用相場が分からないと、外構業者に高い金額で見積りを提示されても気付かないからです。
また、費用相場を把握しておくと予算も組みやすくなります。外構費用の相場は一般的に建築費用の10〜20%といわれており、200〜300万円程度ですが、実際はそんなに費用をかけられない、という人も多いと思います。
だからこそ、希望する工事の費用相場を知って、どうやって費用を抑えられるのか考えることが大切です。

ハウスメーカーの外構が高いときは一括見積見積もりサイトを利用しで業者比較を!

こういった疑問に答えました。
ここまでの内容をざっくりまとめると、
こんな方におすすめ
- ハウスメーカーの外構は中間マージンと諸経費の上乗せで専門業者に比べて2~3割高くなる。
- ハウスメーカーの外構が安いときは、新築費用に上乗せされている可能性がある。
- 費用も工事内容も納得のいく業者を見つけるためには、施工内容を厳選し工事の相場を知ってから業者探しをすると失敗が少ない。

この記事は以上です。